director's voice

松塚裕子さん・陶芸・東京

スペイン階段前の出展者を続けてご紹介しますね。
東京で作陶をする松塚裕子さんです。 

Q
『工房からの風』に向けて、松塚さんはどのような作品を制作されていますか?
A
ポットや、色々な大きさのピッチャー、ちいさな豆片口など
注ぐ器をたくさん作りました。
他にも、カップやお皿、小さな花器など
日々暮らしの中で使って頂ける器をお持ちします。
小さな風景や、時間の積み重なり、のようなものを
感じてもらえる器であったらいいなと思い、作っています。
それは、新芽に蓄えられたみずみずしいふくらみであったり
移りかわる空の色であったり。
はたまた、ぽつんと落ちている錆びたネジであったり。
ひとつひとつの表情の違いや、さまざまな形を
河原で好きな石ころを探すような気持ちで
楽しんで見ていただけたら嬉しいです。 

新芽に蓄えられたみずみずしいふくらみであったり
移りかわる空の色であったり。
はたまた、ぽつんと落ちている錆びたネジであったり。
って、素敵なフレーズですね。
松塚さんの心地よい曲線と、どこか懐かしさを湛えたような色合いが、
テーブルや暮らしの空間に、そっと風景を送り込んでくれるようです。 


Q
松塚さん
にとって、工房からの風』って、どんな風なのでしょう?
そして、どんな風にしてみたいですか?

A
ふわり、包むように吹く風。
歩をはこぶ足を軽やかにしてくれるような。
その風に運ばれてここまで歩いてきた、そんな感じです。

当日は、微力ながら自分も風の一部となって
作家のみなさんや来て下さる方々と一緒に
場所も人も包み込むような、大きな風をつくれたら…!

 

松塚さんの私の印象は、小春日和のひだまり。
ほんわかとしたぬくもりの中に、澄んだ感じと、
どこかしんとしたこところを感じるような。
作品にも、そんな松塚さんの雰囲気が表れていますよ。

松塚裕子さんのホームページはこちら → 
出展場所は、コルトン広場スペイン階段前となります。